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update 09/18/2012
Out of my throat / のどの奥から うまれそうなかんじ
Taiichi Kamimura / かみむら泰一(ts,effects)
Ben Monder / ベン・モンダー(g,effects)
Drew Gress / ドリュー・グレス(b)
Motohiko Ichino / 市野元彦(g,effects)
Take Toriyama / 鳥山タケ(ds,laptop)

2007/7/5
East Works Entertainmensound
sound
>>Amazon.co.jp
magazine

intoxicate 2007/08 >>お茶の間レビュー / クール茶の間 / 62p /TOWER RECORD
 奇妙な曲名(<<つまりまする>><<カエルのまたの下>>など)から予想を裏切る、クールジャズのような静謐なアンサンブル、曲ごとにラップトップ使用や歪んだギターが炸裂するソロがあり、一見ジャズを主題にそこから逸脱を志向するようにみえつつ、逆にそれらの突飛なディーティールが、ジャズという大きな主題に収斂されていく音楽性。乾いたユーモアの先に見える、インティメートで知的な質感、特にサックスの暖かみのある音色とフレージングは何度聴いても虜になります。(名古屋パルコ展 山本康貴)

CD Journal 今月の注目盤 /2007/08/ 94p
 サックス奏者のかみむら泰一のニューヨークで録音されたアルバムは、冒頭の軽快な演奏空間に騙されると美味しさを逃してしまう。ハイライトはアルバム・タイトル曲で、ここではシカゴの音響派ジャズを彷彿させるような自由な空気を導き入れている。またベン・モンダーのカオスティックなギターをフィーチャーした曲もあり、引き出しの深さを感じさせる。と思うととても穏やかなトーンが登場したりするので、そのバリエーションの多さは今後の展開を予見させるものなのか。いずれかの路線に絞り込んだものをさらに聴いてみたいと思わせる一枚。(原雅明)

jazz guitar book Vol.14 /2007/07/ 104p
 大らかにして繊細、豪放でありながらきめ細やかな表現力。これらの相反する要素を持ち合わせているのが本作のリーダー、かみむら泰一のテナーサックスが持つ大きな魅力だ。そして、この作品には本誌が紹介すべき大きなサプライズが含まれている。それは、かみむらの盟友でもある市野元彦とベン・モンダーの2人のギタリストが参加していることだ。共に新世代派のギタリストであり、彼らのプレイにはギターの未来が見える。サウンド・エフェクトの使い方も実にセンスが良い。ベースのドリュー・グレス、5月に急逝したドラムの鳥山タケのサポートもツボにはまっていて気持ちが良く、サウンド全体の一体感に心震える作品だ。 (山中弘行)

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CD Journal.com 試聴記コメント
 
オリジナル・メンバーの市野に、本作完成を待たずして逝った鳥山タケ、NYの逸材二人を加えた作品。前作の“21世紀のジャック・ジョンソン”的な世界を押し進め、ベン・モンダーを惹きだした「La-Mi」は秀逸。デューイ・レッドマン門下での研鑽の見事な成果が結実した。メセニー・ファンに推薦。★

East Works Entertainment TITLE INFO  
スペースを追求するアンサンブル、スモールトーンに潜むユーモア 
ニューヨーク・ダウンタウンシーンを支える
ベン・モンダー(g)、ドリュー・グレス(b)参加のNYC録音盤!


A Girl From New Mexico Taiichi Kamimura Quartet

Taiichi Kamimura / かみむら泰一(ts)
Terumasa Nishikawa / 西川輝正(b)
Motohiko Ichino / 市野元彦(g,effects)

Take Toriyama / 鳥山タケ(ds,laptop)

2005/8/10
East Works Entertainment
soundsound
>>Amazon.co.jpamazon

magazine

TOWER RECORDS 268 bounce.com 2005/9 New Opus 87p
  いたってシンプルなクァルテット編成ながら、聴き手の想像力を見事に逞しくさせてくれるテナー・サックス奏者、かみむら泰一。変則的な曲調のナンバーも、一定のメロディーが繰り返される〈モチーフ〉重視のナンバーも、どちらも優しくまとめ上げているのが印象的。インストなのについ歌いたくなってしまうメロディーたち。夕暮れ時に“we are drinking”を聴きながらいっしょに口ずさむと泣けちゃうんだろうなぁ、きっと。 たばお

markJazz Life/Disc Review/109p/2005/9
 芳醇なテナーの音色は絶品  独特の雰囲気を生み出している

 ジョージ大塚 や大給桜子らとの共演をはじめとする多彩なキャリアを持ち,地味ながら長年にわたり志の高い演奏活動を続けているテナー・サックス奏者の,イーストワークス第1弾。タイトなリズムとエレクトリック・ギターを交えてのニュー・コンテンポラリー・ジャズ路線は,いかにもこのレーベルらしいが,加えてふくよかで聴く者を包み込むような芳醇なサックスクの音色が,幻想的で禁欲的な独特の雰囲気を生み出している。とは言え,取っ付きにくいアルバムではない。楽曲はヴァラエティに富んでおり,哀愁漂う主旋律が印象的な(4)や,前衛的な香りが立つ(5)、奔放なインプロビゼーションが続く(6)など,それぞれに聴き所がある。〈阿部好宏〉

markRhythm& Drums magazine/Drummer's Disc Guide/104p/2005/9
 元phatの藤原大輔のアルバムでクールな演奏を聴かせていたテナー奏者、かみむら泰一が,同じく藤原との共演でも知られるNY在住のドラマー鳥山健明を迎えたカルテットでレコーディングした作品。伝統的なジャズサウンドに敬意を表しつつ,今の感覚で必然性のある音を鳴らしている……そんな感触がとても気持ちいい。リズムで土台や壁を作るのではなく,空間に絵を描くような鳥山の鋭いドラミングの貢献度もかなり大きい。(西本勲)

CD Journal/CD”新譜試聴記”/209p/2005/10
 独特の雰囲気を持つサックス奏者4枚目のリーダー作。抑制の利いたリズムに柔らかなギターがふんわりと重ねられ,メロディックなサックスが,それを土台に繊細な心象風景を詩情豊かに描き出す。白昼夢を思わせる即興アンサンブルはヒーリング効果大。(工藤由美)

jazz guitar book Vol.7/96p/2005/10
  バークリー出身のテナー・サックス奏者、かみむら泰一が満を持して発表した入魂の作品。メンバーは同じくバーク リー出身のギタリストである市野元彦、ベースに西川輝正、ドラムに鳥山タケというカルテット。全曲かみむらのオ リジナルで構成されており、作曲センスの素晴らしさが光る。彼のテナーは野太さと繊細さを併せ持つ表現力に富む ものだ。その中で敢えて本誌読者に聴いて頂きたいのが、'03年ギブソン・ジャズギター・コンテスト優勝者でもある 市野のギターである。バッキング、ソロ共に、彼の師でもあるミック・グッドリックのプレイに瑞々しさと煌きらめ きを加えたようなプレイを聴かせてくれる。この作品は今まで日本になかったようなサウンドが聴ける必聴盤だ。(山中弘行)

metoropolitana 10 [ メトリポリターナ] /今月のカルチャー飛行 Music/26-27p/2005/10
  楽しい仲間と一緒に。
 ミュージシャンが仲間と楽しそうにプレイしていると、聞いているこちらまでも気持ちがわくわくしてくる.季節に合う、そして仲間との楽しい雰囲気を分けてくれる音楽をピックアップ。 ー略ー 
  秋の夜長は、大人のジャズで。かみむら泰一のテナーサックスに,ギター,ベース、ドラムが絡み,即興的な楽しみを味わえる一枚。友達と飲んだ帰り道に浮かんだメロディー、美術作家にインスピレーションを受けた曲,素晴らしき仲間たちに捧げるバラードと、曲を書いたときのエピソードを読みながら聴くと、また趣き深い。難しいことを考えなくても体にスーッとなじんでくるこんなジャズなら、普段ジャズに縁がない人でも、固く構える必要がなく気軽に聴ける。
 自分の世界に浸っている人の作品に、魅力を感じることも多々ある。でも、仲間の顔を見ながら音楽で通じ合っているミュージシャンの音楽は、純粋にこちらまで楽しくなってくる。まるで、自分まで仲間となって一緒にいる気持ちになるから。秋のセンチメンタルな気分に酔うのもいいけど、こんな季節だからこそ、人の体温や温もりを感じたくなるものだ。   text by 吉村未来+沢田美希

jazz today No.18/05-07p/2005/8
 
インタビュー掲載 text by 末次安里

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East Works Entertainment /TITLE INFO
 空間をキープするメロディックなアンサンブル+ストイックな即興。新世代ライフサイズ・ジャズ。
 
インティメートな響きのかみむらのサックスに絡む、スペーシャルな市野のギター、抑制の効いた西川のベース。藤原大輔との共演でも知られる鳥山をドラムに迎え送る、かみむら泰一によるジャズ。イーストワークスよりの第1弾。

“LAND OF ENCHANTMENT”--メキシコと国境を接する米国、ニューメキシコ州は別称を“魅惑の大地”という。州都サンタフェとその東部に位置するラスベガスに代表される娯楽と別天地への抜け道を兼ねる国境際のエキゾチシズム。かみむら泰一のジャズは新作の表題『A Girl From New Mexico』に掲げる言葉からだけでなく、コンポジションと即興における唯一無二のスタンスで、まだ一度も訪れたことのない彼の地を私に想起させる。
 64年生まれのテナー奏者、かみむら泰一は15歳でサックスに出会い、大学在中時からジョージ大塚グループでプロ活動を開始、96年にはバークリー音楽院に入学するために渡米、同学院卒業後、ニューヨークに活動の場を移し、自己のグループを率い2枚のソロ作をリリースしている。00年からは帰国し、いくつかのバンドを立ち上げ活動を続けている。ジャズ・プロパーでない方には藤原大輔の『Jazzic Anomaly』に参加していた、といえば通りがいいだろうか(『A Girl~』には藤原とも活動を行う鳥山健明(Dr)が参加)。『A Girl~』を手に取っていただければおわかりかと思うが、ジャズの常道では若手に分類されるであろうかみむら泰一の音楽は同世代の他ミュージシャンと比較しても、派手さに勝るものではなく、70年代からのジャズの先鋭化ともその揺り戻しの保守派とも袂をわかつまろやかな混淆性が主体となっている。言葉を継げば、アングラを引きずる情念性とかクラブ・ミュージック以降を見据えた非=ジャズへの接近とかエレクトロニカ的な抽象主義すら踏破しジャズ自体に回帰した音楽とでも言おうか、ブルース感覚を血肉化した身体が奏でる抑制に富んだ楽曲が演奏の場(=空間)にはりめぐらされている。その方法論が音響的な理論に裏打ちされているのではなく、滋味のように滲み出すさまは私に、ジャズの地勢図に見いだされた無垢の大地をイメージさせる。(南部真里)

HMV/フュージョン  ニュース  HMV レビュー /2005年7月25日 (月)
かみむら泰一、未来派テナーEWEから登場
藤原大輔のアルバムへの参加で注目を集めた実力派未来テナー、かみむら泰一のスペイシーな世界が展開するアルバム『A Girl From New Mexico』が登場。Post-Bitches Brewの最右翼といっていい。

  アコースティックとエレクトリックの二つの世界を駆使するかみむら泰一の「イースト・ワークス」移籍第一弾。東京芸大別科でクラシックを学び、ジョージ大塚グループで研鑽を積み、大給桜子、松石一宏のグル−プに参加、96年、バークリー音楽院に奨学生として入学。ビル・ピアース、ジョージ・ガゾーン、ハツ・クルックに師事。卒業後、ニューヨークで生活し、出会ったデュイ・レッドマンの薫陶を受ける。2000年7月帰国、以来、若手ミュージシャンのオリジナルなジャズを推進する「New Jazz Concert」を企画。本カルテットのほか、ソロ演奏、さらにトリオ(エレクトリック、アコースティク)のユニットも展開する期待のテナーサックス奏者。そのサウンドにはエレクトリック・マイルスからチャーリー・パーカーまでジャズの伝統に基づきながらも未来を志向するサウンドが横溢する!“21世紀のジャック・ジョンソン”を思い浮かべる。
かみむら泰一(ts)市野元彦(g)西川輝正(b)鳥山健明(ds)


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